令和5年度の抱負

  

 

静岡英和学院大学・同短期大学部
学長 永山ルツ子
   

 

本学はキリスト教精神に基づく「愛と奉仕」の実践をもとに、愛をもって他者と共に生きる豊かな人間力、地域社会と人間社会に貢献する国際的感覚豊かな人材を育てることを理念とし、短大開学から数えると50年以上、地域の発展を担う卒業生を送り出してきました。本学では、様々な生活背景、文化をもつ留学生も多いため、多様な価値観の中でお互いを尊重し、考え、学ぶことを推奨しております。SDGsの「誰一人取り残さない」という持続可能な地域社会の実現に向けて、今後も多様な人材を輩出し、静岡県の地元地域や企業等との連携を通して、地域貢献活動に努めていきます。
  

 

静岡大学
学長 日詰一幸
   

 

本学は理念である「自由啓発、未来創生」を掲げ、74年間静岡県の均衡ある発展のために貢献してきました。そして、総合大学としての特色を生かし、基礎研究から応用研究にわたる幅広い独創的な研究を推進し、多くの成果を生み出してきました。令和5年4月から本学では27年ぶりに新学部「グローバル共創科学部」を創設するとともに、大学院修士課程に山岳流域研究院も設置して、新たな取り組みを始めています。本学は、今後もこれまで培ってきた研究成果を生かし、地域社会が抱える様々な社会課題に向き合うとともに、解決策を提示し、それらの社会実装にも力を傾け、持続可能な社会実現のために貢献していきたいと考えています。
  

 

静岡県立大学・同短期大学部
学長 尾池和夫
   

 

本学は薬学部、食品栄養科学部、国際関係学部、経営情報学部、看護学部、短期大学部からなる大学です。研究成果を具体化しつつ社会実装を進めて地域の発展に貢献します。そのために、本県地域のみならず広く国内の他大学、さらに国際的な大学連携も視野において活動します。学生が未来に向かって社会に進出し、知恵を絞りながらさまざまな問題を解決して活躍できるよう学習の場を提供します。
大学コンソーシアムを通じて、各大学の特長を共有することを期待します。
  

 

静岡産業大学
学長 堀川知廣
   

 

静岡産業大学は、21世紀の産業社会が求める専門的職業教育を行い、豊かな教養、社会に対する広い貢献意識を持った職業人、社会のリーダーを育成することを目的とした大学です。静岡産業大学の学びの特徴は、地域社会の課題に関心を持ち、解決策を考え、未来を創る提案力を身に付ける実学教育です。社会が大きく変わる中、これまでの経験から未来像を予測することが難しい中にあって、学生が、実社会からの学び、価値の高い自分を創る学び、可能性を広げる学びができるよう、一人ひとりに寄り添った教育をしています。また、大学生活を豊かにするクラブ・サークル活動やボランティア活動なども大学として積極的に応援しています。
  

 

静岡県立農林環境専門職大学・同短期大学部
学長 鈴木滋彦
   

 

令和2年4月に開学し、早くも3年が経ちました。本学は、全国初の農林業分野の専門職大学として、各界から注目されております。このことは、大学での教育が「研究」を重視する風潮があるなか、「実学」の重要性が再び認識されつつあるものと理解しています。
本学では、高度な栽培技術を学ぶだけでなく、持続的に農林業を営むために加工・流通・販売・経営についても学ぶ実践的なカリキュラムを展開し、時代のニーズに応えられる新しい農林業人材の養成を目指します。
コンソーシアムに参加される皆様と連携し、農林業と地域社会の発展に貢献できる魅力ある大学を目指してまいります。
  

 

静岡福祉大学
学長 増田樹郎
   

 

〈いのち〉を育む子ども学(保育・教育)と、〈くらし〉を支える福祉学(福祉・心理・介護)を二本の柱とする大学として、生まれくる〈いのち〉から老いる〈いのち〉までの多様なライフステージを通底する学際的な「人間の学」「臨床の知」を涵養することが使命です。生涯発達を主題とする「実践」と「理論」の間に橋を架ける教育・研究の「現場」でありたいと願っています。大学の求心力としては福祉等の専門職養成に係る教育・研究の拡充を図り、遠心力としてはひろく地域共生の拠点として、大学間の連携のみならず、地域の諸機関・団体等と協働して地域課題の解決に取り組んでまいります。
  

 

静岡文化芸術大学
学長 横山俊夫
   

 

〝天地輝く文明〟の理想は、多様な文化への寄添いや見直しのうえにモノやコトのデザインが栄えてこそ近づきうる ― 本学はこの考えに応える感性、知性、実践力の人を育ててきました。そう、2000年春、浜松という発明家揺籃の地に開学して以来、地域の方々との協働を重ねつつ。
今年度は、感染症蔓延中に鍛えた想像力を活かし、中山間地の伝承学びを深めることや、匠わざの現代応用や、フェアトレード大学として、例えば珈琲豆の殻の商品化にも踏込むような連携などに力を入れます。
折しも、遠近の老若が滞在対話する学寮と研究所からなる〝遠州学林〟の構想も完成。その実現をはかりつつ、本学発グローカルデザインの創造への第一歩を踏み出します。
  

 

静岡理工科大学
学長 木村雅和
   

 

本学は、1991年4月、多くの皆さんからのご支援とご協力を得て袋井市に開学いたしました。「技術者の育成をもって地域社会に貢献する」を建学の精神とし、理工学部5学科、情報学部2学科、大学院理工学研究科を設置し、9400名を超える卒業生を地域社会に輩出しています。今後も地域における高等教育機関として、地域企業のリーダーとなる人材の育成を目標に、地域の要望に応えた小・中学生、高校生を含む若い人材の育成、地域に根ざす新技術・新産業の開拓、地域の社会人・産業人のための教育に尽力いたします。更には、知の拠点として、産業界や地域社会、行政、高等教育機関と連携して地域社会の課題に取り組んでまいります。
   

 

順天堂大学保健看護学部
学部長 小池道明
   

 

ふじのくに地域・大学コンソーシアムには平素より大変お世話になっており、御礼申し上げます。順天堂大学保健看護学部卒業生は看護師、保健師として県内を中心とした医療機関・自治体等で活躍しています。本学は看護学科単科のため、コンソーシアムからのご提案に必ずしも応えられていないのが実情ですが、今後協力できることを模索していきたいと考えております。大学相互の連携としては授業補完のための非常勤講師の往来が活発です。大学入学共通テストにおいては日本大学国際関係学部の多大なるご協力を得て遂行しております。本年度もよろしくお願い申し上げます。
  

 

聖隷クリストファー大学
学長 大城昌平
   

 

今年度、本学は「国際教育学部」を開設し、保健医療福祉及び教育・保育の総合大学へ、新たな発展を目指します。国際教育学部では、教育・保育・心理の3つの系を系統的かつ複合的に学修できるカリキュラムとして、子どもの多様なニーズに応え得る保育士・幼稚園・小学校教員を育成します。また、社会福祉学部と国際教育学部には新たに、公認心理師を目指す課程を開設し、看護学部・リハビリテーション学部とも協働して、保健医療福祉及び教育分野で活躍する心理の専門職者を育成します。大学院博士前期・後期課程では、地域の保健医療福祉の現場で、キーパーソンとして活躍する実践力と研究力を備えた高度専門職業人の育成に力を注いでいます。
  

 

総合研究大学院大学先端学術院遺伝学コース
コース長 岩里琢治
   

 

国立遺伝学研究所(遺伝研)は、国立大学法人総合研究大学院大学(総研大)の一員(遺伝学コース)として、研究者を志す学生を国内外から受け入れて大学院教育を行っています。総研大は、国立研究機関のもつ優れた研究環境を生かして大学院教育を行うことを目的に1988年に設立された大学院大学(現在、20コース)であり、遺伝学コースの学生は、遺伝研の構成員として研究所の充実した施設・設備を使って、国際的に通用する研究者を目指して日々の研究に取り組んでいます。遺伝研は学生数と比べて教員数が多いという特長を生かして、研究所全体で一人一人の学生を丁寧に育てようとしています。
  

 

東海大学静岡キャンパス
静岡キャンパス長 内田晴久
   

 

東海大学静岡キャンパスでは、2022年度より海洋学部に加え、人文学部を創設しました。両学部の共通必修科目として「駿河湾学」を開講し、キャンパスの方針として、地域と連携した大学運営を行います。海洋学部という「海」に特化した研究・教育の中で、海と密接にかかわる「静岡」に貢献し、人文学部では、地域社会と一体となった新たな研究・教育を目指します。
他の高等教育機関とは、学生相互の交流を密にし、学生が主体となる地域研究の推進をサポートして行きたいと考えます。静岡の未来を構築するために、地域の伝統文化、社会も含めた財産を活かした教育、研究の推進に力を入れます。
  

 

常葉大学・同短期大学部
学長 江藤秀一
   

 

本学は10学部19学科、大学院4研究科6専攻、短期大学部3学科2専攻科からなり、約8,000人の学生を擁する静岡県内最大の私立総合大学です。本学では、建学の精神である「より高きをめざして~Learning for Life~」の下、「知徳兼備」、「未来志向」、「地域貢献」の3つの教育理念を掲げ、専門知識の習得はもちろん、豊かな人間性を育み、地域の担い手となる有為な人材育成に努めております。大学のモットーは「主役は学生」。学生が主体的に地域貢献活動に取り組めるよう、財政面の援助と必要に応じて教職員の助言を与える「とこは未来塾~ TU can Project 」を展開し、教職員一丸となって学生の地域貢献活動を支援しています。
  

 

日本大学国際関係学部・同短期大学部
学部長 渡邊武一郎
   

 

日本大学は、16学部87学科、19大学院研究科、38研究所・研究センターを有する総合大学です。三島市にある国際関係学部キャンパスでは、大学院国際関係研究科、短期大学部、三島高校、三島中学校の大学院生・大学生・生徒たち約5,000人が学んでいます。
国際関係学部では日本大学の教育理念「自主創造」のもと、広く知識を世界に求め、積極的に行動できる人材を育成しています。学べる外国語は13種類を数え、多彩な留学プログラムと海外インターンシッププログラムで、「世界を知りたい」「世界で学びたい」という皆さんの期待に応えます。静岡県東部地域の市町、小学校、企業との連携協定を通じて、インバウンド外国人の受け入れにも積極的に取り組んでいきます。
  

 

沼津工業高等専門学校
校長 岡田哲男
   

 

沼津工業高等専門学校は、国立高専一期校の一つとして、これまでに1万人以上の卒業生を、技術者、研究者として社会に送り出してきました。本校は、地域産業の振興を重要なミッションとしており、校内インキュベーション施設や産官学金連携の交流会を通じて地域企業を支援しています。また、社会人講座「医用機器開発エンジニア養成プログラム」を主催し、地域の医用機器産業の振興を図り、関連分野の共同研究・開発を通じて地域の発展に寄与しています。今後も、静岡県東部唯一の工学系高等教育機関として地域の科学振興と技術開発・共同研究のハブの役割を果たし、本コンソーシアム構成大学と連携して地域貢献に努めていきます。
  

 

浜松医科大学
学長 今野弘之
   

 

今後、本学のさらなる発展と進化のために、世界の中の日本と、日本の中の本学が果たすべき役割を強く意識し、社会の変動を地球レベルで捉えつつ、教育、研究活動等におけるまったく新しい特長を生み出し続けるべく抜本的な改革に取組んでいきたい。
教育においては、記憶力から論理的思考力、読解力、創造性を重視した入試を導入し、幅広い教養を身に付けたアクティブ・ラーナーの育成に努めます。
静岡大学との共同教育課程である光医工学共同専攻や文部科学省地域科学技術実証拠点整備事業「はままつ次世代光・健康医療産業創出拠点」などにおいてともに活動し、高度人材の育成や産学官連携等で積極的に協力していきたい。
  

 

浜松学院大学・同短期大学部
学長 今井昌彦
   

 

浜松学院大学と浜松学院大学短期大学部は、建学の精神である「誠の精神」を基に教育理念である「責任ある自己実現と社会貢献の人づくり」を進め、豊かな人間性を基礎に創造力と実践力を身につけた社会人を育成しています。
ふじのくに地域・大学コンソーシアムの一員として静岡県地域の大学・専門分野の機関と協力し、また情報交換を通して、より多面的な視点で地域の課題解決に貢献していきたいと考えます。
今後も地域社会が求めるニーズを踏まえ、各構成校と連携して教育・研究活動の充実を図りつつ、ふじのくにの発展に寄与して参ります。
  

 

光産業創成大学院大学
学長 伊藤博康
   

 

本学の学生のほとんどは社会人です。学生は、企業からの派遣、あるいは、第2、第3創業者を含む中小企業の経営者、加えて自ら起業を目指す方々です。座学での光技術の基礎や応用、経営の学習ばかりでなく、将来の顧客が共感できるような製品・サービスを基盤としたビジネスモデルを教員と共に創成し、その実践にチャレンジします。また、地域貢献として、新事業創成や起業をサポートするEco Systemの整備も本学の役割であると考えています。次世代の光産業をリードし、社会に貢献できる人材の育成、場の提供を目標としています。
  

 

放送大学静岡学習センター
所長 石井潔
   

 

社会の知識化・情報化・グローバル化の進展により、大きな変化への柔軟な対応が求められる時代となり、あらゆる職種、社会層、年齢の人々が生涯学び続けることが必要となっています。放送大学は1985年の学生募集開始以降、時間や場所に縛られない多様な学びの場を提供し、一人ひとりのニーズに対応した教育に取り組んできました。コロナ禍の影響もありリモート教育の重要性が改めて注目を集めていますが、この点でも放送大学のこれまでの経験が役立つ面は多いと考えております。科目単位での授業の提供や、社会人のリカレント教育など県内の大学、企業等のそれぞれのセクターとの協力もますます重要性となっておりますので、どうかよろしくお願い致します。
  

 

静岡社会健康医学大学院大学
学長 宮地良樹
   

 

本学は、社会健康医学に関する単科の大学院としては全国初の大学院大学として、2021年4月に修士課程のみで開学しましたが、本年博士後期課程も開設の運びとなりました。
「社会健康医学」とは、伝統的な公衆衛生学にゲノム医学や医療ビッグデータ解析などの新しい学術領域を加えることで、社会における人の健康を幅広い視点から考究・社会実装する学問です。
本学は、健康と医療、環境を統合する俯瞰的な視点を機軸とし、健康寿命の延伸に資する教育研究を通じ、国際社会に貢献する「知と人材の拠点」を目指しており、社会健康医学の学識を社会に還元し、医療・保健・福祉の現場でその向上に貢献できるプロフェッショナルな人材を育成していきます。
  

 

東都大学沼津ヒューマンケア学部
学部長 太田勝正
   

 

おかげさまで学部開設3年目を迎えました。新3年生はやっとの思いで看護の基礎を学び、いよいよ看護の専門的な学びに進んできています。それらが看護学として体系化された知識体系(技術的なものも含む)に基づくこと、それを支えるために高い倫理観や人間力が求められることを示していきたいと思っております。
看護学の発展にはさまざまな医療関連分野との連携とともに、倫理・哲学、あるいは情報通信などの異分野との交流も必要だと考えます。コンソーシアムを通じてそれらに触れながら、看護の発展のために活かしていきたいと思っております。今後とも、よろしくご支援のほどお願い申し上げます。